今日の四日市は小雨がぱらつくあいにくのお天気でしたが午後から暇つぶしに散歩してTSUTAYAにいってみました。
二階のコミックコーナーは初めて覗いてみましたけど充実した品揃えでいい感じでした。
そこで表紙買いしたのがモーニングKCの「大砲とスタンプ」という漫画。

主人公は兵站部の新任少尉で戦いの舞台は最前線ではあるものの銃弾飛び交う戦場ではなく決済待ちの書類の山や補給物資の山と戦う事務屋というのが珍しい漫画です。
画風や緻密な小道具などの設定がにじみ出てる感じの描き込みが宮崎駿の構想ノートに通じる感じの作品です。
架空戦記モノというと80年代半ばの架空戦記ブームで檜山良昭氏の「日本本土決戦」とか荒巻義雄氏の「要塞シリーズ」といった兵器を開発できる技術力が育まれる土壌とか資金、資源などを無視した日本に都合のよい「ぼくの考えた秘密兵器が大活躍」する左翼のアンチアメリカ思想持ちが大喜びするアホな小説なんかが沢山出版されましたが架空戦記モノで兵站の重要性を説いた作品って佐藤大輔氏の「皇国の守護者」位だと思います。
佐藤 大輔
中央公論社
売り上げランキング: 10640
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この作品はまだ未完なんですがきちんと話を完結させたことがあんまりなく何かと出版社や編集とトラブルを起こしている佐藤氏なのですが小説は丁度きりが良いところで止まっているので一応オススメします。
大砲とスタンプ本編は戦場が書類の山の事務所ですが最前線なだけに人がバンバン死ぬ描写もあります。グロ表現はそんなにないけど戦争といえば飛行機乗ってドッグファイトとか塹壕戦は地獄だぜひゃっはー!なもんばかりではなく、ちょっと変わった視点の戦争漫画を読んでみたいって方にはオススメと思います。
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